GoogleやYahoo! JAPANも実装する常時SSL化、新時代の「SSLサーバ証明書」の選び方

　これまでSSLによる暗号化は、1つのWebサイトの中でも個人情報を取得するフォームだけに使われてきたが、近年はこの考え方が変化している。個人情報取得の有無にかかわらず、Webサイトの全ページを常時SSL化する企業や組織が増えてきているのだ。

　インターネットにおけるSSL化されたトラフィックの量は、2016年4月時点で全体の27％。このような急速な拡大の背景には、公衆Wi-Fi経由の盗聴やなりすましの防止、次世代プロトコルのHTTP/2への移行がある。従来のHTTPよりも50～70％のページロード短縮が見込めるHTTP/2では、SSL化を前提とする流れが生まれつつある。

　また、GoogleがSEOランキングにおいてSSL化されたWebサイトを優遇すると発表したことや、Yahoo! JAPANが2017年3月末までに全サービスを常時SSL化すると発表したことの影響も大きい。このように常時SSL化の時代に入りつつある今、絶対に知っておきたいSSLの基礎知識とSSLサーバ証明書選びのポイントを詳細に解説する。ユーザーへの導入提案や、社内での情報共有にもぜひ活用してもらいたい。