無線LAN導入検討の実態調査――コスト削減からビジネスプロセスの革新ツールへ

　さまざまなモバイルデバイスをWi-Fiにつなぎ業務を行うことは、もはや日常的な風景となっている。モバイル利用が活発化することで、無線LANは従来の有線ネットワークの補完ではなく、ワークスタイルの変化に対応するための必須インフラに位置付けられるようになった。

　では、無線LANの導入で懸念される課題とは何だろうか。主として考えられるのは、セキュリティ、接続スピード、コスト、信頼性などであろう。特にセキュリティは、最も懸念される問題だ。また無線LAN導入によって管理負荷が増大するのも避けたいし、接続スピードが遅ければユーザーの利便性を大きく損なうことになる。

　この調査レポートは、2015年に無線LANを導入している従業員数101名以上の182の組織を対象に行ったアンケート結果を基に構成されている。無線LANが注目される背景からアクセスネットワークの統合、802.11ACなどの新しい通信規格やBYODへの対応など、多岐にわたるテーマを網羅している。回答結果の詳しい考察もされており、今後のネットワーク戦略の策定において、必読の内容となっている。