事例を交えて解説するDoS／DDoS攻撃手法と対策の基礎知識

　DoS攻撃とは、ネットワークやシステム、個々のサービスに対し、その処理能力を超えるデータを送り付け、ターゲットをダウンまたは機能不全に追い込む攻撃だ。一般的に、DoS攻撃は特定のホストがターゲットを狙い打ちにして実行する攻撃を指し、複数のホストが協調して同時実行するタイプを分散DoS（DDoS）攻撃と呼ぶ。

　また、大量のデータを使用することなくターゲットのリソースを枯渇させる、効率的で巧妙な手法やツールが存在し、その種類は増加し続けている。攻撃者は多数の手法やツールを使い分けていると考えられるが、多くの場合、それらのツールが有効に機能する期間はごく短い。これは、DoS攻撃対策の重要性と効果を示す一方で、新たな手法やツールを次々作り出す攻撃側コミュニティーの対応能力の高さを物語っている。

　サイバー攻撃で多用される深刻なDoS攻撃、特にアプリケーションへの攻撃でより多くの被害を与えている深刻な攻撃から企業を守るにはどうすればいいのか？　このホワイトペーパーでは、DoS攻撃とそのためのツールおよび手法を概説するとともに、セキュリティアプライアンス製品を使用したDoS攻撃対策について解説する。